現在位置: ホーム / 外来受診の方へ / ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療について

外来受診の方へ

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療について

ピロリ菌ってどんな菌なの?

胃の粘膜の粘液中に生息しています。この菌は、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因となっていることがわかっています。また、ピロリ菌感染者には胃癌の発生が多い事も分かっています。
日本では欧米と比べて感染率が高く、50歳以上の人では70~ 80%が感染していると言われています。

どうして感染したの?

ピロリ菌は、口から入って来て胃の中に住みつきます。
家庭の中で親から子へ、60代以上だとまだ上下水処理が十分整備されていなかった時期の影響が考えられます。一般的に、胃の免疫力がまだ強くない幼少期に感染する事が多いようで、一度感染すると除菌しない限り、一生胃の中に住みつづけます。

除菌治療はどんなふうに行うの?

様々な方法がありますが、当院で行なっている一例です。
3種類の薬を、朝と夕に1週間服用します。

除菌治療の流れ

副作用はないの?

以下の副作用が起こる可能性があります。
※以前に薬で過敏反応が起きたことのある方は、必ず事前にお申し出下さい。

多い副作用 (比較的症状は軽い)

  • 下痢・軟便
  • 味覚異常・舌炎・口内炎
  • 皮膚湿疹
  • 腹痛・便秘・頭痛・めまい・かゆみなど

※我慢できる程度であれば、飲み続けて下さい。

重篤な副作用 (起こる率は低い)

  • 頻回の下痢・血の混じった下痢
  • 重度の発疹
  • 喉のつまりや息苦しさ・呼吸困難
  • 発熱

※すぐに連絡して下さい。

除菌が上手くいかなかった場合は?

一次除菌が不成功だった場合、抗菌薬を変更した二次除菌を行います。
二次まで行うと、感染者のほとんどの除菌が成功すると言われています。


胃内視鏡検査は受けたくないが、感染しているか調べて除菌はできるの?

医療保険は使えませんが、自己負担で治療が可能です。
費用は、検査から二次除菌まで全て含めて総額三万円程です。